レッスンで生徒さんから教わること

雑談

サックスレッスンをしてはや15年以上になります
スタート時は

「少しでも生徒さんのお役に立てたら幸い」

という思いでやっていました。

  • どんな風に伝えたら分かりやすいかな?
  • レッスン教材は難しすぎないかな?
  • 生徒さんの望むことは何だろう?
  • 個人レッスンでは自分らしさがあった方が良い!
    基礎練習は厳しく、曲練習は楽しく!
  • こだわり過ぎは良くないかな・・?

レッスンにはいろいろな方が来ます。

20代~70代まで
女性よりは男性多め、
様々な職業の方々、
色々な価値観と趣味、趣向

レッスンの目的も人それぞれ、
でも共通点は

「サックスを楽しむ・上達する事」

楽しみ方も、上達具合もスピードも
人それぞれ違う。

なかなか難しい、、、

一番大事なこと

サックスレッスンに限らず
なにかを教える・伝えるという事は
お互いの信頼関係のもとに成り立つものです

つまりは
教える・教わるの前に
人として誠意ある対応が出来ているか?

教える上で一番大切なことは人間関係だと思います。
まずは相手の話を聞く事が大切だと感じています

教えるからと言って自分の言いたい事しか
言わなければ、結局は生徒さんが心を閉ざしてしまう

相手の些細な変化や
心境に敏感になり少しずつ成長してもらえるように
寄り添って生きたい

これに気付くようになってからは
お互いの距離や信頼感がとても深くなったような気がする

じっくり見守る

サックスの演奏技術に限らず
人は急に成長しません

成長したくてするものではなく
体を自然に動かしていくうちに自然に心がついてきて

心と体が一体になって
初めて技術の習得につながる

教える立場の人間は同じことを何度でも
笑顔を絶やさず、伝え続ける
情熱も忘れてはいけない

時間をかけて何度も同じことを繰り返すのは
結果的に安定した技術と知識になる

間違えを恐れず
自然にサックスが吹ける様に流れを伝える
声をかけ続ける
感謝し続ける

難しいのは中庸であること

サックスに限らず
様々なことについて中庸であることが大切である

リガチャーのネジ一つとっても
締めるのが強すぎても弱すぎてもダメ

リードのコシは強すぎても、
弱すぎても良い音にはなりません

連休中に猛練習しても
毎日音楽の事を少しずつ考えて上達する事が
大事です

力を抜いて演奏するためには
必要な分の筋肉量としっかりと支える感覚が
絶対必要


毎回の演奏や練習を丁寧に行う
これが実に難しい

レッスンでは様々なサックスの技術や
音楽の知識について言葉を用いて説明して
模範演奏や資料を見せて伝えようとするが

伝えようとしてもなかなか難しい
自分自身の事として心が動くような体験をさせてあげる事が
真の教育ではないかな?

自分自身の成長こそが教えるという事だ

結局のところ
ひとに何かを伝えるという事は
具体的な技術や知識ではなく私自身が

相手の様子を刻一刻と観察し
相手に感動を与えられる存在になろうと
努力し続ける事なんだと思います

伝え方・言葉にしても
十人十色ですから最善の方法を常に模索して

目の前の生徒さんに伝わるように工夫しなければならない
そして説明や言葉に頼り過ぎず

生徒さんの心の深いところに
体験として刻み込めるよう流れを作る

その為には自分自身が
常に音楽と正対し悩み続け
自分自身の結論を出し続ける事が大事である

それはほかならぬ自分自身の成長に
一番いいやり方である!

コメント

タイトルとURLをコピーしました